SEOの情報収集を行う際、「SEO HACKS」(取材時)というメディアにたどり着いた経験がある人は多いのではないでしょうか。(2020年5月に「SEO HACKS」は「ナイルのSEO相談室」に名称変更しています。)
「ナイルのSEO相談室」(旧:SEO HACKS)」はBtoB、BtoC分野でコンサルティング型Webマーケティングを提供するナイル株式会社が運営するオウンドメディア。同社は長年のメディア運用により「SEOメディアといえばナイル」という確固たるイメージを築いています。
「社員全員でコンテンツを作成し、継続するための仕組みは?」「メディアを引き継ぐ後任編集者の課題は?」などのオウンドメディア運用の秘訣から、従業員が社名を背負って個人アカウントを運用するTwitter施策「Twitter道場」の狙い・運用方法まで、そのノウハウを余すことなくお話しいただきました。
- Profile
- 大澤 心咲さん
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デジタルマーケティング事業部 コンサルティングユニット コンサルタント (取材時)
新卒で外資系コンサルティング会社に入社後、2018年よりナイル株式会社へ入社。デジタルマーケティング事業部にてコンサルタントとして顧客ウェブサイトの成長を支援。2020年4月からはデジタルマーケティング事業部のマーケティング専任担当となり、ナイルのSEO相談室やTwitter道場、メールマガジンなど自社メディアの運営を推進している。
(Twitter:@osawaga_osawagi)
【ナイル株式会社 デジタルマーケティング事業部が運営するメディア】
●ナイルのSEO相談室:https://www.seohacks.net/
●Content hub:https://cont-hub.com/
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1.「ナイルのSEO相談室」はどんな体制で運営されている?
エムタメ!
編集部
ナイル
大澤さん
長年オウンドメディアを運用していることもあり、一定数の記事が貯まっているため、このようなやり方をしていたのですが、ここ1年ほどは顧客対応を優先していたため、更新頻度が落ちてしまっていました。そこで改めて自社コンテンツの発信に力を入れようということになり、2020年の4月から私が専任の担当になることになりました。
現在は、私がテーマ出しをしたものを社員に書いてもらったり、テーマに沿って当社のコンサルタントと話した音声データを外注で文字に起こし、その文章を修正して記事化したりしています。やり方は少し変わりましたが、全員が書く、現場のノウハウをコンテンツ化するという方針は変わりません。
2.「Twitter道場」に注力する理由
エムタメ!
編集部
ナイル
大澤さん
もともと当社の社長の高橋やナイルのSEO相談室の生みの親である取締役の土居もTwitterをやっていましたので、実名と社名を出してTwitterをやることに対して社風として抵抗がなかったというのも大きな要因です。最近では、人事の担当者がTwitterをやっていて、学生や中途採用の候補者にTwitter経由でナイルを知ってもらえたという実績もありました。
そこで、制作したコンテンツを検索以外の方法でも届ける手段として有力であると考え、Twitterも強化していきたいと考えました。また、当社の顧問である株式会社ベイジの枌谷さんが、ベイジさんの社内でTwitter道場をしていたご縁があり、お願いすることになりました。
■関連リンク:ナイルではじまった『Twitter道場』とは?(note)
ナイルのデジタルマーケティング事業部は、コンサルティングワークを商材としていますが、コンサルの仕事は誰にやってもらうかで大きく成果が変わるものです。しかし現状は、メディアの読者にとって「ナイルという会社自体は知っているけど、どんな人がいるかはわからない」という状態であることが課題だと感じました。ナイルにはどういう人がいるのかというのを伝えるためにも、ブログだけでなくTwitterを活用することが有効だと思っています。
3.目標は指名買い・コンペのない受注
エムタメ!
編集部
ナイル
大澤さん
私は前職でもコンサルティング会社に勤めていましたが、そこでの経験で、コンペなどの際、最終的に特定のコンサルタントが指名されて受注が決まることがありました。そのため、コンサル業務では問い合わせの前に「どんな優秀なコンサルタントがいるか」を知っていただくことが重要だと感じました。実際、ナイルに入社してからも、お客様から「施策担当者に会って決めたい」という要望を聞くこともあります。
今後、運用してみた結果によって日々方針は変わるかもしれませんが、現在の私個人の考えとしては、「ナイルさんにコンサルしてもらうことに価値がある」と思っていただけることを理想として目指していきたいと考えています。
現在は、Twitterを通して個人が社名を背負って発信を続けていけば、自然とナイルの名前は広がっていくと考えており、指名検索の数値を追っています。ナイルのファンで指名検索をして来た人はコンペにはならないと思うので、そういう人をもっと増やしていきたいですね。
ナイルのSEO相談室の方にも、最近「コンサル手記」というディレクトリを増やしました。当社のコンサルタントが業務のなかで気付いたことなどを自由につづっているのですが、なかなか評判がよく、社員が社外の方からFacebookやDMで感想をいただくなど好評です。
4.ナイルの新メールマガジンにご期待ください!
エムタメ!
編集部
ナイル
大澤さん
企業メルマガはたとえ無料であっても、あまり読まれない時代。どういうコンテンツであれば求められるのか、私なりに研究しました。たとえば堀江貴文さんなど、有料でも読者を多く抱えるメルマガを読み漁り、その傾向を分析するなどです。
このようなリサーチを踏まえ、2020年の初夏頃からは、より読者の皆さんに役に立つメールマガジンを一新してお届けしていきたいと考えています。例えば、ナイルが得意とする「オウンドメディアの体制構築」に関わるヒントや、読者からの質問に答えるQ&Aコーナーなど、読者の方が参加しながら楽しめる企画も考えていますので、ぜひご期待ください!
5.【展望】後任メディア担当者の悩みとこれから
エムタメ!
編集部
ナイル
大澤さん
私は自分の事業部もナイルのSEO相談室というメディアも大好きなので、個人的にも「好きだから変えたくない部分」もあれば、成果を出すために「変えなければならないこと」もあり、バランスを取るのがとても難しいです。
しかし、この迷いから抜け出すには、成果を出すしかないと考えています。社内・社外の方からもらう提案やアドバイスには、お礼を言うのはもちろん、すぐに実行できないことも「やることリスト」に入れて、優先順位をつけて取り組んでいます。いろいろなノウハウをもった社員の意見を聞けることは貴重ですし、きちんと成果を出せれば、周囲にも「変えてよかったね」と言ってもらえる結果になると信じています。
エムタメ!
編集部
関連リンク
コーポレートサイト:https://nyle.co.jp/
ナイルのSEO相談室:https://www.seohacks.net/
Content hub:https://cont-hub.com/