【2020年9月】Googleニュース! SEO対策のトピックスまとめ

日々更新されるGoogle社の最新のSEO関連ニュースや、新機能の情報をまとめました。
この記事は2020年9月のトピックスです。

【情報】 構造化データを活用して競合他社を上回る方法

SEO情報を発信する米「SEMrush Blog」に、Google社のキーマン・ゲイリー・イリーズ氏が解説した構造化データに関する記事が掲載されました。

同記事では、楽天レシピがGoogleと協力してレシピの構造化マークアップを実装し、レシピページへのトラフィックを3倍、平均セッション時間を1.5倍に増加させたことを例に、構造化データについて知っておくべきさまざまなポイントが解説されています。

ポッドキャストのインタビューをハイライトした記事の中から一部を翻訳してご紹介します。

●構造化データはランキングに影響しますか?

構造化マークアップ(スキーママークアップ)はランキングに直接影響しません。構造化マークアップは、Googleクローラーがページをよりよく理解するのを助けるだけです。
ただし、構造化データによってトラフィックが急増する可能性はあります。
楽天レシピの場合、トラフィックの増加は、構造化マークアップが追加された「結果」によるものです。

構造化データは、通常、検索結果画面の最上部に配置される特定の検索機能(カルーセル、注目スニペット、インスタントアンサーなど)をトリガーできます。
検索結果のリッチリザルトのおかげで、コンテンツが上位に表示される可能性があり、ユーザーからより早く見つけられるようになります。

●構造化データを間違えた場合、Googleのペナルティはありますか?

構造化データの実装方法の間違いは、Googleのペナルティにつながることも、ランキングに影響を与えることもありません。
Googleボットが構造化マークアップのエラーを見つけた場合、それは使用されません。
唯一の影響は、視認性の向上など、構造化マークアップの特典が減少することです。

●楽天レシピの場合、AMPと構造化データでは、どちらがより大きな影響を与えましたか?

構造化マークアップは、Googleがページのコンテンツをよりよく理解し、関連性の高いトラフィックを促進するのに役立ちますが、AMPの目的は、ユーザーに情報を迅速に配信することです。

楽天レシピの場合、構造化データを追加する前に、すでにAMPを使用していました。
楽天レシピのような専門サイトでは、構造化マークアップは、ターゲットとするユーザーをサイトに誘導するのに役立つため、構造化が大きな影響を与える可能性が高くなります。

しかし、新しいサイトの場合は、AMPから始める方が良い戦略になる場合もあります。
それは、ユーザーが探している情報にすばやくたどりつけたり、ログインやニュースレターのサインアップボックスなどのポップアップが表示されたりするためです。

●構造化マークアップがトラフィック数とクリック率に悪影響を与える可能性はありますか?

リッチリザルトの中にすべての情報を表示すると、ユーザーがWebサイト自体にアクセスする意欲を失う可能性があります。
この問題を解決するには、検索機能内でのコンテンツの表示方法を微調整します。

構造化データからコンテンツの一部を省略したり、リッチリザルトのスペースに収まらない長い説明をしたりすると、ユーザーはクリックしてページにアクセスするようになります。この方法で成功するためのカギは実験です。
まずは1ページで構造化マークアップを使用して、そのパフォーマンスをモニターしてみてください。

参考元:SEMrush Blog “How To Leverage Structured Data To Outrank Your Competitors

【情報】 Googleがローカルビジネスに認証マークを付与

Googleは、Googleローカルサービス広告の登録者を対象として「GOOGLE GUARANTEED」という認証マークを付与する試験的プログラムを実施しています。
このプログラムは、アメリカ・カナダを中心とした定の業種を対象に試験的に行われているもので、日本ではまだ導入されていません(2020年10月現在)。

このプログラムは通常のWeb検索でなく、ローカルサービス広告に含まれており、ローカルサービス広告に登録し、Googleの審査に合格した企業が利用できます。
試験段階の現在、このサービスは月額50米ドルで提供されていると言われており、審査を通った企業のローカルサービス広告には、緑色の円にチェックマークの付いたバッジが表示されます。

Google Local Services

画像引用元:Google Local Services

特徴は、認証された企業がGoogleの保証に裏打ちされているという点です。
ローカルサービス広告を通じて訪れた顧客が認証マークを持つ企業のサービスに満足しない場合、Googleは独自の裁量で顧客に払い戻しを行うとしています。
払い戻しの範囲は、現時点で、顧客ごとの上限金額(ライフタイム制限)が2,000ドル(米国の場合/日本円で約20万円)、ただし認証企業が提供する初期サービスの請求書に記載されている金額までとされています。

Googleは、FAQで「GOOGLE GUARANTEEDはオンラインで高い評判を築くのに役立ち、潜在的な顧客にGoogleによって精査され承認されたという安心感を与えます」と説明しており、今後のサービス拡大の行方に注目が集まっています。

参考ページ:Google Ads Help ”The Google Guarantee” 説明ページ

【情報】 404やnoindexだったURLのインデックス復活について

GoogleのWebマスター/トレンドアナリストであるJohnMuさんは自身のTwitterで、「404やnoindexだったURLのインデックス復活には時間がかかることがあり、URL を変更したほうが復活が早まることもある」と発言しました。
ただし、「ほとんどの場合、そうする必要はない」とも書かれており、あくまでひとつの手段といえそうです。

JohnMu

参考元:@JohnMu

【更新】 Article構造化、AMPと非AMPで異なる要件

ニュース、ブログ、スポーツなど記事ページでのGoogle検索結果表示を強化することができるArticle構造化データ。
この記載方法に関するGoogleの更新情報で、同じArticle構造化データでも、AMPページと非AMPページでは検索結果に与える要件が異なることが明記されました。

●構造化データを含むAMPページ:
構造化データを含むAMPページは、トップニュースカルーセル、リッチリザルトのホストカルーセル、映像ニュース、モバイル検索結果のリッチリザルト内に表示できます。これらの検索結果には、画像、ページのロゴ、その他の魅力的な検索結果機能を含めることができます。

●構造化データを含む非AMPページ:
非AMPページにArticle構造化データを含めると、Googleがウェブページの詳細を理解し、Articleリッチリザルトで記事の見出しテキスト、画像、および公開日を適切に表示できるようになります。

引用元:Googe検索デベロッパーガイド(構造化データ>記事、Articleに関する参照情報)

【更新】 構造化データに対応する画像フォーマットが拡充

Googleは、2020年8月5日の更新情報で、構造化データで参照される画像がGoogle画像検索でサポートされているファイル形式である必要があることを伝えました。

Google画像検索でサポートされているファイル形式は、本記事執筆時点(2020年10月)で、BMP、GIF、JPEG、PNG、WebP、SVGの6フォーマットです。
Webサイトのトラフィック量軽減と表示速度短縮を目的にGoogleが開発した比較的新しい画像フォーマット「WebP」に対応したことで、ページの軽量化とリッチリザルトによる見栄えの向上に期待が高まっています。

参考元:Googe検索デベロッパーガイド:最新の更新内容