ECサイトによる商品販売は、ビジネスにおける基本かつ重要なチャネルとなりました。
自社でECサイトを運営したり、大手ECモールに出店したりなど形式はいくつかありますが、いずれにおいてもECサイトへの集客が売上アップのカギになることは間違いありません。
広告やメディア運営など集客方法がある中、「SNS」によるECサイトへの集客が今大きな注目を集めています。
そこでこの記事では、
- なぜECサイトの集客・売上にSNSが重要なのか
- ECサイト集客にSNSを活用するメリット
- ECサイト集客~売上に貢献する具体的な5つのマーケティング手法
- ECサイトの集客で活用される7つのSNSの特徴と成功事例
- SNSを活用してECサイトへ集客する際の注意点
について詳しく解説していきます。(※上記リストをタップ/クリックで目的の項目までジャンプします)
特に、
- LINE
- TikTok
- YouTube
- note
について、特徴や活用法を事例を交えて解説していますので、自社でECサイトを運営している方は是非売上アップのための一助としてお役立てください。
ECサイト集客・売上アップにSNSが重要な理由
まず、なぜECサイトの集客・売上アップにSNSが重要になっているのか、データを見ながら解説しましょう。
BtoC-EC市場は拡大し続けている
まずそもそもEC市場は今大きく拡大しています。
経済産業省が2020年7月に発表した『電子商取引に関する市場調査報告書』によると、2019年における日本のBtoC-EC市場規模は19兆3,609億円となり、前年比7.65%の伸び率となっています。
また、2019年のBtoB-EC市場規模も352兆9,620億円(前年比2.5%増)と成長しています。
EC化率についてもBtoC-EC、BtoB-EC共に年々増加傾向にあり、ECによる販売チャネルがビジネス成長において重要なものとなっていることは明らかでしょう。
SNS利用者も拡大中
EC市場が成長している中、同様にSNSも成長を遂げています。
総務省が2020年5月に発表した「令和元年通信利用動向調査」によると、日本のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用率はすべての年代で成長しています。
SNSを利用しているユーザーが増えているということは、見込み客にアプローチしたり、新規顧客を開拓するなどビジネスにおいてSNS活用の有用性が高まっていることを意味しています。
商品購入にSNSを参考にする消費者が増えている
さらに、SNSの普及に加えて、SNSの影響を受けて買いものをするユーザーも多い状況です。
たとえば以下はアライドアーキテクツ株式会社が2019年に行った、企業の公式アカウント利用実態に関する調査の結果です。
同調査によると、Twitterの企業アカウントをフォローしている人のうち、約77%のユーザーがSNSの情報をきっかけに何らかの購入経験があると回答しています。
企業のSNSを通した積極的な発信、あるいはユーザーの商品レビューなどに影響を受けて自身の購買行動につなげる人はすでに多くなっている状況です。
加えて、コロナ禍によるデジタルシフトによりECサイト利用が増えていることからも、SNSを活用してユーザーとのチャネルを開拓し、ECサイトへ誘導・売上アップにつなげる流れが今後さらに重要性を増してくることは想像に難くないでしょう。
ECサイト運営にSNSを活用するメリット
ECサイトへの集客や売上アップにSNSが重要であることはわかりましたが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下で紹介していきましょう。
無料で最新情報を発信できる
まず、自社のSNSアカウントを運用することで自社の最新情報を自由に発信することができます。
SNSは無料で利用できますので、無料で自由度の高く情報発信ができるのは、企業から消費者にアプローチする上で有益となります。
広報メディアとしてブランディングがしやすい
自社ブランドの商品をはじめ、ブランドイメージやブランドメッセージ、社会活動もSNSを通して発信できるため、自社のブランディングをしやすい広報ツールの一つとなります。
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ECサイトへの導線づくりがしやすく新規顧客の獲得につながる
SNSは様々なウェブサイトへのURLを設置することができます。
もちろん、自社ECサイトに関するURLリンクも設置できますので、おすすめの商品ページやキャンペーンページ、収益性の高いページへ誘導するなど幅広い使い方ができるメリットがあります。
SNSを通したコミュニケーションにより顧客のロイヤルティを高められる(リピート客化)
SNSでは見込み客となるユーザーと直接コミュニケーションができるメリットがあります。
ユーザーから寄せられるコメントや質問に丁寧に対応したり、ユーザーに有益な情報を発信し続けることでブランドとしての信頼性が高まり、新規客やリピート客の獲得に大きく貢献してくれます。
SNS上の口コミ拡散が狙える
SNSの大きな特徴に「拡散性の高さ」が挙げられます。
たとえばTwitterの「リツイート」のような各SNSのシェア機能により、商品情報や消費者のレビューが爆発的に拡散され、ショップが大きく注目されることもよくあることです。
認知拡大~購買への一押しとなる口コミの獲得・拡散ができる点はSNSを利用する大きなメリットとなります。
ECサイト売上アップにつながるSNSマーケティング5つの活用法
ECサイトの集客・売上を高めるメリットがSNSにあることがわかりましたが、実際にはどのような使い方があるのでしょうか。
以下でECサイト集客用の主なSNSの活用法を紹介します。
SNSアカウント運用
まず、「SNSアカウント運用」とは、SNSの基本の使い方です。
先にも紹介しているように、自社ブランドの能動的な発信ができたり、消費者とコミュニケーションができるなど、会社の一つの「顔」として消費者と繋がることができます。
コメントでのやりとりにより消費者の質問を解決していくことで信頼も獲得出来たりと、長期的なファン獲得には必須になります。
基本的な使い方▼
- SNSアカウントのプロフィールにECサイトのリンクを記載して誘導
- 新商品、セール、キャンペーン情報をSNS投稿として紹介
- 「コメント」や「いいね」で製品・サービス利用者とコミュニケーション
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SNS広告配信
SNS広告は各SNSの様々な場所に自社の広告を配信できる機能です。
SNS広告はユーザーのフィード(タイムライン)に自然と挿入される形のものが多く、他のSNS投稿と同じように違和感なく自社の広告を見てもらえるメリットがあります。
また、各SNSに蓄積されたビッグデータにより、年齢、性別、興味関心など、自社ブランドと親和性の高いユーザーに絞って広告を配信できる点も優秀です。
マス広告と異なり、数百円から広告出稿できるため、低予算から始められるのも魅力の一つです。
基本的な使い方▼
- 収益性の高い商品ページへの誘導
- ECサイトのセール・キャンペーン情報の告知・集客
- 新規ユーザー・マーケット開拓
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SNSキャンペーン実施
SNSキャンペーンは、SNSを通した様々なキャンペーンを実施することでユーザーに何らかの行動を促すマーケティング施策です。
たとえば、SNS投稿による写真コンテストを実施し、入賞者にプレゼントするなどはよくあるSNSキャンペーン形式です。(インテリア、料理、フラワーアレンジメントなどさまざま)
自社製品に関する魅力的な写真がSNS上に増えることで、ブランドの認知拡大や興味を持ってくれるユーザーも増えるメリットがあります。
また、集まった写真を自社アカウントで紹介したり、自社広告クリエイティブとして配信するといった2次利用の応用性も高い手法です。
基本的な使い方▼
- 写真コンテスト実施によるUGC(ユーザー生成コンテンツ)獲得
- フォロワー獲得
- ブランドの話題性獲得
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SNSインフルエンサーによるPR
人気インスタグラマーやユーチューバーなど、SNS上で多くのユーザーに対して影響力をもっている「インフルエンサー」に商品をPRしてもらう方法です。
インフルエンサーは自分の興味あるジャンルについて有益な情報を発信し続けることで信頼を獲得し、数万人~数百万人のフォロワーを抱えています。
その信頼関係から、インフルエンサーの発言は消費者の意識や行動に大きな影響を与えています。
そうしたインフルエンサーの方にSNSで自社ECサイトの製品を紹介してもらうことで、膨大なフォロワーに対して専門的な視点をともなった訴求力高いPRをしてもらうことが可能となります。
基本的な使い方▼
- ブランドや商品の認知拡大~販促
- インフルエンサーとのコラボ商品・イベント企画
- アンバサダーとしてブランドとの長期パートナーシップ
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ライブコマース
ライブコマースはライブ配信を通してブランドの製品やサービスを視聴者に紹介し、ECサイトへ誘導・購入につなげる手法です。
ライブ配信によって自社のファンや興味ある消費者とコミュニケーションしながら商品を紹介できる特徴があります。
また、リアルタイムの質問コメントへ回答することで消費者のもつ不安や疑問をその場で解消し、購買にむけて背中を一押しできる点も大きなメリットです。
企業担当者だけで実施したり、先に紹介しているインフルエンサーをゲストとして招待し、商品について語ってもらうことで、インフルエンサーの膨大なフォロワーも巻き込みECサイトへ誘導できるなど様々な活用法があります。
インスタライブ、YouTubeライブをはじめとしたライブ配信は各SNSにそろっていますので、是非活用してみましょう。
基本的な使い方▼
- ライブ配信での商品紹介、コミュニケーション
- ライブ配信内での限定販売
- ライブ配信者とのコラボ企画
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ECサイト売上につながる7種のSNS活用事例
それでは実際に、ECサイトへの集客や売上アップに各SNSをどのように活用していくのか、
- LINE
- TikTok
- YouTube
- note
のSNSそれぞれに事例を紹介していきましょう。
各SNSユーザー数やユーザー属性は以下の関連記事よりご確認ください。
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Instagramを活用したECサイト集客事例
Instagram(インスタグラム)は動画や写真をメインに投稿するSNSとして人気です。
投稿後24時間で消える「ストーリーズ」や、Instagram上の人へライブ配信できる「インスタライブ」などSNS世代に刺さる機能が豊富です。
またECサイト向けの「ショッピング機能」は、Instagram投稿からECサイトへ直接遷移させそのまま購買につなげることができます。
自社プロフィール画面に商品カタログを作成できるので、訪れたInstagramユーザーが商品を見つけ、購入するまでの導線づくりが簡単にできます。
今後、Instagram内で決済が完了できる予定であり、InstagramのECモール化が進んでいる注目のSNSです。
ニトリ|InstagramによるECサイト集客活用事例
Instagramを活用したECサイトへの集客事例として、インテリア製品を展開する「ニトリ」の事例を紹介しましょう。
ニトリInstagramアカウント:
@nitori_official|Instagram
同社はInstagram運用に力を入れており、2020年11月時点のフォロワー数は110万人と大変な人気アカウントとなっています。
InstagramとECサイトの相性の良い「ショッピング機能」をフル活用して自社ECサイトへユーザーを誘導しています。
たとえばInstagramのプロフィールには「ショップタグ(バッグアイコン)」が追加されており、タップすることで販売している製品のカタログを表示できるようになっています。(上画像右)
また、普段の投稿では素敵なインテリアコーディネートの写真を紹介しつつ、「ショッピングタグ」を投稿に埋め込むことで、気になる商品を見つけたユーザーがそのままECサイトへ遷移できるように工夫されています。
Instagramでは投稿にURLリンクを付加することができないため、ショッピング機能を活用し、自社ECサイトへの遷移を促す手法は必須になります。
Instagramを活用したECサイトへの集客を行う際は必ず導入するようにしましょう。
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Facebookを活用したECサイト集客事例
Facebook(フェイスブック)は、全世界で最も利用者数が多い実名登録制のSNSです。
写真や動画、テキスト、さらにはホームページとしても活用できる「ページ機能」やイベント集客ページ作成など汎用的に活用することができます。
また、Facebookにも「ショップ機能」があり、ECサイトの商品のカタログ登録をすることで、FacebookをECサイトとして活用することも可能です。
また、実名登録制SNSのため年齢、性別、興味関心、職業、ライフステージなど収集されたビッグデータを使い精度高い広告配信ができる点は他のSNSにはない強みです。
(Facebook傘下のサービスである「Instagram」も同様の広告配信が可能)
イトーヨーカドー|FacebookによるECサイト集客活用事例
Facebookを活用したECサイト集客事例として、スーパーマーケット大手である「イトーヨーカドー」の事例を紹介しましょう。
イトーヨーカドーFacebookアカウント:
イトーヨーカドー|Facebook
イトーヨーカドーのFacebookページでは、キャンペーン情報やおすすめの新商品情報が積極的に配信されています。
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予約発売日:2021年1月27日イトーヨーカドーさんの投稿 2020年10月2日金曜日
特に「ネット通販限定」として、商品やキャンペーンを紹介している点はシンプルながら是非参考にしたいポイント。
ECショップでの限定販売であれば、必然的にECサイトへの遷移率も高まります。
SNS投稿で商品情報を配信する基本的なSNSの使い方でも、戦略次第でECサイトへの集客力が変わってきますので「ネット限定」の企画は積極的に取り入れてみましょう。
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Twitterを活用したECサイト集客事例
Twitter(ツイッター)は140文字の短文テキストを気軽な発信と「リツイート」と呼ばれるシェア機能が人気のSNSです。
一般的に「バズる」と呼ばれる爆発的な拡散は主にこのTwitterのリツイート機能から生み出されます。
また、Twitterはトレンド性に優れており、今話題の情報、世界的なニュース、電車の遅延状況から地域の天気情報まで、鮮度の高い情報を収集できるSNSとして重宝されています。
現在、テレビなどマスメディアもTwitterをはじめとしたSNSから情報を獲得してニュース化される流れも一般化しているため、マスメディア露出によるさらなる話題獲得へも期待できるSNSです。
ユニクロ|TwitterによるECサイト集客活用事例
Twitterを活用したECサイト集客事例として、ファッションブランドを世界的に展開する「ユニクロ」の事例を紹介しましょう。
ユニクロTwitterアカウント:
@UNIQLO_JP|Twitter
ユニクロでは季節ごとの最新のファッションアイテム情報を積極的に発信し、自社ECサイトへ誘導しています。
複数のファッションコーディネートを提案して、投稿を見たユーザーに「商品を使っているところ」を具体的にイメージさせて興味を持ってもらう手法はぜひ参考にしたいポイント。
また、自社の折込チラシをTwitterでも配信し、Twitterの140文字という情報量の少なさをカバーしています。もちろんECサイトへのリンク付き。
さらに、ピーナッツ(スヌーピー)やポケモンといった人気キャラクターとのコラボ商品も開発。
販売予告によりユーザーの興味を上手に引き出して集客しています。
Twitterはふとした投稿が意図せず数万リツイートされるような、爆発的拡散のポテンシャルをもったSNSです。
ユーザーの共感する投稿を継続し、話題性を生み出しつつECサイトへの集客と売上アップにつなげていきましょう。
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LINEを活用したECサイト集客事例
LINE(ライン)は日本においてもっとも利用者数の多いコミュニケーション型SNSです。
LINEには「LINE公式アカウント」という、企業アカウントとしてLINEユーザーと繋がり、能動的に情報を共有できる機能が備わっています。
また、メインとなるLINEアプリをはじめLINEマンガ、LINEニュースなど同社の展開する様々なサービス上に配信できる広告機能も優秀。
もはやインフラレベルの圧倒的な利用者数の多さにより、様々な年代の見込み客と広く接点を持てるメリットはLINEの強みです。
楽天市場|LINEによるECサイト集客活用事例
LINEを活用したECサイト集客事例として、大手ECモールを展開する「楽天市場」の事例を紹介しましょう。
楽天市場 LINEアカウント:
@rakutenichiba|LINE
一般的に、SNSでは自社の製品情報をやキャンペーン情報を発信するのがセオリーですが、楽天市場のLINE公式アカウントでは同サービスの人気キャラクターである「お買いものパンダ」と「小パンダ」をメインとしたポイントプレゼント企画が多数実施されています。
画像:楽天市場|LINE公式アカウント
また、LINEでお友達(フォロワー)となったユーザーへはお買いものパンダと小パンダのLINEスタンプ配信情報やポイント企画情報などユーザーにお得な情報を積極配信しています。
画像:楽天株式会社|LINE公式アカウント
EC市場は「Amazon」や「ヤフーショッピング」など大手ECモールがひしめき激しい競争が繰り広げられています。
その中で自社ECサイトを利用してもらうために、商品情報ではなく、LINEスタンプやキャンペーン企画を発信し自社ブランドの想起率を高めるためのブランディング戦略としてSNSを活用しているユニークな事例です。
楽天市場のブランディング戦略はECプラットフォームだけではなく自社ブランドにも応用できますので、日ごろから消費者との接点を生み出す施策も検討してみましょう。
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企業広報・PRにSNSを活用し効果を高めるノウハウと成功事例まとめ
TikTokを活用したECサイト集客事例
TikTok(ティックトック)は10代~20代を中心とした若い世代に人気のショートムービー共有SNSです。
15秒ほどのムービーには手軽にBGMや動画エフェクトを追加することができ、その編集の簡単さから素人でもクオリティの高い動画が作成できると大変な人気です。
また特定のテーマに沿ったダンスとともにハッシュタグ付き動画を投稿してもらう「#ハッシュタグチャレンジ」という広告企画により、TikTok内やさらにその外へトレンドを生み出せる機能も優秀です。
WEGO|TikTokによるECサイト集客活用事例
TikTokを活用したECサイト集客事例として、ティーン向けファッションブランドを展開する「WEGO」の事例を紹介しましょう。
WEGO TikTokアカウント:
WEGO|TikTok
WEGOのTikTokアカウントでは、自社ファッションアイテムを紹介する投稿をメインに発信しています。
シーズンにあった様々なコーディネートを紹介。BGMもあわさってアイテムをおしゃれかつ魅力的に紹介しています。
また、人気のインフルエンサーとコラボした投稿を積極的に発信している点も特徴的です。
インフルエンサーは消費者のカリスマ的存在であるため、商品の訴求力や注目度は大きいきいものになるメリットがあります。
@wego_officialモデル・タレントとして活躍する ##生見愛瑠 さん @30483125169 と初となるコラボレーションが決定 今回はコラボTシャツを8/28(金)に発売します 更にコラボ発売を記念してオンラインイベントも開催!詳細は公式HPをチェック ︎ ##WEGO ##めるる♬ Qs End - Unkonwn
さらに同社では毎月「WEGO Magazine」を刊行し、店舗やECサイト上で配布することで集客力を高めています。
同マガジン内ではモデルやインフルエンサーといった今話題の人物にスポットを当てた「気になるアノ人!」コーナーを作成するなど、商品というよりも「人」に焦点をあわせた様々な工夫も参考になります。
@wego_officialWEGO Magazine 12月号「気になるアノ人」モデル、インフルエンサー、アーティスト、アイドル、お笑い芸人など様々なジャンルの中で「今、WEGOが最も気になる人」全10組の方々をご紹介!WEGO MagazineはWEGO全店舗、ONLINE STOREにて配布中。##WEGO♬ オリジナル楽曲 - WEGO
最近では「TikTok」と大手ECサイト「Shopify」が提携したことで、TikTokを通して商品を販売できる環境が整いつつありますので、ECサイトを運営するビジネスにとっては今後も注目のSNSといえるでしょう。
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YouTubeを活用したECサイト集客事例
YouTube(ユーチューブ)は世界でもっとも利用者の多い動画配信プラットフォームです。
テロップやエフェクトなど魅力的に編集された動画はユーザーの興味関心を刺激し、画像に比べて情報も多いことからブランドや製品のアピールをしやすい特徴があります。
また、ライブ配信によってユーザーと直接コミュニケーションもでき、ECサイトのURLリンクも自由に記載できるためライブコマースとしての使い方も可能です。
検索エンジン大手であるGoogle傘下のサービスであり、ビッグデータを用いた精度の高い広告を配信できるため、動画コンテンツと広告とを合わせてECサイトへの入り口を生み出せる点も魅力です。
バンダイ|YouTubeによるECサイト集客活用事例
YouTubeを活用したECサイト集客事例として、大手おもちゃメーカーである「バンダイ」の事例を紹介しましょう。
バンダイ YouTubeチャンネル:
バンダイ公式チャンネル
バンダイのでは自社で販売しているおもちゃ、カードゲームの紹介、スポンサーをつとめるアニメ動画をメインに配信しています。
更新頻度が高く、多い時で1日数本の動画を投稿している組織化された運用体制です。
新商品紹介が配信されるため、同社のおもちゃを待ち望んでいるファンを飽きさせることがありません。
また、一つのおもちゃについて丁寧に解説する動画も積極的に紹介しています。
おもちゃの持つたくさんの魅力を視覚と聴覚に訴えることで消費者の欲求を掻き立てている点は大変参考になります。
動画の最後や概要欄にECサイトの商品ページへのリンクを追加することで動画を見たユーザーをそのままECサイトへ誘導・購入できるような導線づくりもされています。
動画コンテンツは多くの情報をユーザーに見せることができるため、機能的な製品を取り扱うブランドであれば重宝するでしょう。
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noteを活用したECサイト集客事例
note(ノート)はテキストを中心に画像、動画、SNS投稿などの埋め込みができるブログ型プラットフォームです。
2019年1月に月間アクティブユーザー数が1,000万人を突破。さらに翌2020年5月には月間アクティブユーザー数が6,300万人を超える今急成長中のプラットフォームとなっています。
また、「BASE」「Shopify」「Makeshop」をはじめとした様々なECプラットフォームとも連携。法人向けプランでは独自ドメインの取得やサイトカスタマイズが解放されるため自社ECサイトあるいはホームページとしても活用できる特徴があります。
加えて、現状、noteはSEO(検索エンジン最適化)でも強みがあり、運用次第ではGoogleの検索結果上位にコンテンツを表示させることができるなど注目度の高いプラットフォームです。
早川書房|noteによるECサイト集客活用事例
noteを活用したECサイト集客事例として、出版社である「早川書房」の事例を紹介しましょう。
早川書房noteアカウント:
Hayakawa Books & Magazines(β)
早川書房ではnoteにて新刊やキャンペーン、さらには著者紹介など自社書籍に関する情報を積極的に発信しています。
画像:Hayakawa Books & Magazines (β)|note
noteのアカウントでは書籍のカテゴリー分けにより興味ある人が目的の情報にたどりやすいように情報が整理されています。
一般的なSNSだと過去の投稿は新しい投稿の後方へ下がってしまう消費型(フロー型)コンテンツになりがちですが、noteはブログ特有の資産型(ストック型)コンテンツとなるので、過去の書籍も継続して紹介したい出版社と相性がよいといえます。
また、注目の新刊は
- 読者の感想
- 登場人物
- 試し読み
をnote記事として公開するなど、一つの商品に対して複数の角度から魅力を紹介し、消費者の興味を高めています。
noteにて試し読みができる点は「書籍」をメイン商品としている同社と親和性が高い使い方で大変参考になります。
画像:【新シリーズ】緑の目の正体は!? 『列車探偵ハル 王室列車の宝石どろぼうを追え!』本文抜粋【ためしよみ】
もちろん、販売するモノが書籍でなくても、商品の特徴や商品を買った人のレビューを画像や動画を通して詳しく訴求できるため、ユーザーにとっても役立つコンテンツとなります。
商品の使い方、ワンポイントアドバイス、お役立ち情報、使った人の感想など、丁寧な説明やコンテンツを発信することでユーザーの態度変容に影響を与えることができますので、オウンドメディアとしての使い方もおすすめです。
ECサイト集客にSNSを活用する際の注意点
さいごに、ECサイトの集客にSNSを活用する際に意識したいポイントを紹介しておきましょう。
ターゲットと親和性の高いSNSを選択する
様々なSNSがありますが、SNSはそれぞれで特徴が異なるため、自社ブランドとターゲットと親和性の高いSNSを選択しましょう。
特に、自社ターゲット層の利用者数が多いSNSを選択することがセオリーになります。
SNSはそれぞれ利用しているユーザー層(年齢や性別)が異なりますので、あらかじめ調査してより見込み客の母数が多いSNSを選択し、ECサイトへ集客しましょう。
可能であればSNSの専任担当者をつける
SNSは日々の積み重ねによりフォロワーとの信頼をつくりあげるものですので、ただ単に最新情報を発信しているだけではSNSのファンは獲得できません。
可能であればSNSに集中できる専任の担当者を起用し、一貫した世界観のもとSNSアカウントを運用しましょう。
提供する世界観や情報の品質がある程度担保されると、それを見ているユーザーがメリットを感じてくれてフォロワーの獲得につながります。
炎上・ステマを防止するためSNSのリテラシーを高める
SNS担当者がよかれと思って発信した投稿でも、時として思わぬ炎上につながり企業としての信頼を失ってしまいます。
基本的に炎上はSNS担当者のリテラシーが低く、配慮に欠けている場合に起こりやすくなります。
もともとSNSに精通している人物を起用するか、リテラシーを高める教育の上SNS運用者を決めていきましょう。
ファン獲得のため長期目線とPDCAサイクルを回す
今では商品を買う前に企業のSNSアカウントを見て「イケてるブランドか?」をチェックするユーザーも大変多くいます。
そんな中自社ブランドを選んでもらうには、SNSを通して役立つコンテンツを発信し続けてユーザーからの信頼を獲得する必要があります。
地道な運用が長期的なブランドの資産となるファンの獲得につながりますので、自社の投稿で反応の良かったものやベンチマークしている競合のSNSアカウントを分析し、投稿に反映し、根気強く運用していきましょう。
まとめ
EC市場・SNSの現状から、実際にSNSを活用してECサイトへ集客している事例まで紹介してきましたが、いかがでしたか。
現在では、Googleなどの検索エンジンよりも、SNSから買いたい商品の情報や口コミを収集する人が増えています。
SNS利用者数の増加に伴い、SNSを通してECサイトの売上を高めるチャンスは広がっていますが、適切にSNSを運用しないことにはファンの獲得にはつながりません。
すでにSNSを運用している場合、あるいはこれからSNSマーケティングに力を入れていきたい場合は、ぜひ本記事をヒントに自社ECサイトへの集客、売上アップにお役立てください。
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本メディア「インスタラボ」を運営するFind Modelでは、SNSによるECサイト売上実績が多数ございます。
5,500件以上の実績を作り出したSNSマーケティングのプロが、
- 施策目的(認知~販促・購買)に最適なSNS施策立案
- SNSアカウント運用支援
- SNS広告支援
- SNSインフルエンサーによるPR
- 炎上・ステマ対策
- 効果分析レポーティング
など貴社の目的に最適なSNSマーケティング支援をさせていただきます。
どのSNSを活用すればいいかわからないといった方へも無料でご提案やお見積りを提供しております。
まずは是非お気軽にご相談ください。
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